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『俳句甲子園』(2026)

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R8.8.14 咲くやうに円陣俳句甲子園           一走人 俳句甲子園発熱器官たる我等           北野きのこ 俳句甲子園エースは針のやうに立ち           古瀬まさあき 俳句甲子園鏨の舌で刺す急所           沼野大統領 堂々と震える語尾や俳句甲子園           ほしのり 俳句甲子園出し切るマイクの酸欠           風早杏 磨かれし助詞は守護神俳句甲子園           なしむらなし ひらがなはつよくてきれい俳句甲子園           古賀 俳句甲子園赫は痛みの赫なんです           常幸龍BCAD 俳句甲子園声たふみづを詩にあたへ           藤白真語 修辞とは十色の闘志俳句甲子園           丁鼻トゥエルブ 全方位花鳥風月俳句甲子園           葦屋蛙城 俳句甲子園みな清やかな子規の裔           にゃん R8.8.21 俳句甲子園一斉の挙手迎え撃つ           海色のの 俳句甲子園いま覚醒の一年生           叶安 俳句甲子園ワタナベ君が四人ゐる           或人 俳句甲子園この恋は作中主体           山本先生 反戦句ぶつかる俳句甲子園           平良嘉列乙 母校対好きな句俳句甲子園           宇都宮駿介 引率のガッツ小さく俳句甲子園           さおきち 俳句甲子園かつて次鋒の顧問の眼           小林浮草 俳句甲子園顧問の長き長き礼           麦のパパ 俳句甲子園未完の詩を羽化させむ           津島野イリス 俳句甲子園羽化か発火か沈黙か           熊の谷のまさる 詩は疾うに気体だ俳句甲子園           押見げばげば 『天』 俳句甲子園大街道は風の筒           杏乃みずな 俳句甲子園敗れし夜も詩は生まれ           河埜スミヰ

漢字シリーズ『熱』

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  R8.7.30 空母めくサンダルひらめ筋に熱           内田ゆの どこか醒めた熱どこに行こうか夏           うめやえのきだけ 熱のない会話ハンディ―ファン熱風           梅うめ子 サーモグラフィ空蝉は熱を抱く           吉行直人 空蝉を脱いで余熱に濡れてをる           元野おぺら 鳥の胃につまる毛虫の熱量値           花椰菜 杏子やがて孵化しさうなる熱りかな           ひそか 一葉忌鏡は甘く発熱す           那乃コタス 負馬のしばらく風に逃す熱           ギル 負馬の銜の余熱を拭きにけり           いかちゃん 戦争は過熱バナナの背地性           桜鯛みわ 泰山木咲いてこの世に熱置いて           伊藤柚良 汝を愛す狐火ほどの熱量で           青田奈央 R8.8.7 炎熱や影に押されて夫戻る           水須ぽっぽ ひらひらと昼の余熱となる金魚           ちべた店長 金魚なら死ぬ熱明け方の微熱           栗平紗江 知恵熱のやうな西日の中にゐる           池之端モルト 明日も暑そう蠍座の尾が熱い           越智空子 停電だし熱帯夜だし霊居るし           江口朔太郎 熱帯夜ねむるちからもないからだ           木ぼこやしき 熱愛の記事よく燃えてさつまいも           蜘蛛野澄香 熱い方の湯は誰もゐず今日の月           高橋寅次 気化熱に奪はれ月の蒼くなる           はぐれ杤餅 蟋蟀の匂ひや地熱発電所           麦仙人 熱燗や九州説の分が悪い           ⑦パパ 笠智衆いさうな店の燗熱し           彩汀 『天』 さみしさの芯は熱性百合匂ふ           すまいるそら 唯一の熱源として枯野行く           多々良海月