『鮒の巣離れ』
R8.3.27
鮒の巣離れ水がほほ笑むのが合図
すまいるそら
よく濁りて鮒の巣離れ日和かな
高原としなり
谺透く鮒の巣離れ日和かな
押見げばげば
鮒の巣離れなにもなかつたごとく泥
広島じょーかーず
鮒の巣離れ電線少し力抜く
梅うめ子
ひだるしよ鮒の巣離れする野辺は
葦屋蛙城
水草の揺れとも鮒の巣立ちとも
巴里乃嬬
巣離れの鮒や水草に泡豊か
樫の木
鮒の巣離れ祝砲のごと立つあぶく
はぐれ杤餅
わしゆわしゆと泥咲く鮒の巣立ちかな
常幸龍BCAD
巣離れの鮒の上ゆく鮒の影
竹田むべ
水面つつく鮒の巣立ちの朝つつく
岬ぷるうと
迂回して鮒の巣離れ見て日暮
かねつき走流
巣離れの鮒や放浪癖むくり
正念亭若知古
R8.4.3
鮒の巣離れ川はひかりの膜の中
平良嘉列乙
巣離れの鮒はひかりを蹴る千切る
木ぼこやしき
巣離れの鮒のかぷかぷ飲むひかり
ほろよい
巣離れの鮒鮮らけきみづを飲む
彼方ひらく
重きみず剥がして鮒は巣を離る
飯村祐知子
鮒の巣離れみづは動くと気持ちいい
青野みやび
鮒は巣を離る八郎湖は凪いでゐる
さおきち
鮒の巣離れ湖北は仏また仏
寺尾当卯
鮒の巣離れ琵琶湖の砂の象牙色
蜘蛛野澄香
鮒巣立つ老竹色にみづは寂び
沼野大統領
空は水縹巣離れの鮒となる
郡山の白圭
『天』
鮒は巣を離れ私は日が怖い
家守らびすけ
銀鮒の巣立ちの水を傷つけず
伊藤映雪
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