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漢字シリーズ『説』

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  R8.2.13 ひょんなことのひょんを説明する日永          ギル この時の薔薇の気持ちを説明せよ          髙田祥聖 遺品には社説の束や漱石忌          星乃瞳 説明のつかないお金雀の巣          富山の露玉 風説の生まるる湯沸室ぬくし          札幌のとべちゃん 取説は読む派鯛焼き尻から派          斉藤立夏 小説の清書二万字目よ梅よ          蜘蛛野澄香 口説かれて皇居の梅をやつてます          八神てんきゅう 通説では鳴かぬ生き物春の暮          樋口滑瓢 快楽を説かない鳥を放つ春          熊の谷のまさる 海月くらげただよいながら愛を説く          由づる 愛を説く花びらに櫂濡らしつつ          多々良海月 三月十一日愛に説明はいらん          モッツァレラえのくし 冬青空三島の演説へ怒号          ひそか R8.2.20 七色のクレヨンで囀りを説け          空海菩薩を見た 説得は不発子猫は逃走す          藤白真語 春泥や猫に説諭の時間です          一蘂六 孑孑の私小説めく浮き沈み          彩汀 革命を説いて海鼠に付けぬ箸          深山むらさき 馬珂貝や俺が説得する役目          戸部紅屑 伝説の勇者凪太と闇鍋す          凪太 新説 海のあぶくの孵化が春          イサク 人参二股アタシもともと地動説          穂積天玲 天動説今宵いびつなラ・フランス          沼野大統領 花茨村にキリスト渡来説          笑松 狐火や水で増えるという仮説          藍創千悠子 取説ノ三狐火ハ熱クナイ          樫の木 『天』 なんといふ説得力のあるキャベツ          十月小萩 遊説へ怒号下萌こんなにも          はぐれ杤餅

『冬尽く』

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  R8.1.30 冬尽くやメタセコイアの天辺あを           ひつじぐもおん 冬尽くるみづを一匙くちばしへ           岩のじ 海鳥の胸の冬尽くる白さ           古瀬まさあき 冬尽くやジンベイザメが産まれます           ロンドンベアパディントン 口へ入り鰓を出るみづ冬終る           元野おぺら 船上のチューバの白し冬尽くる           七瀬ゆきこ 冬尽くやけふの吐息はみづの色           立田鯊夢 冬尽きて転生できるならば風           嶋村らぴ 冬尽くや風は明るき断定形           播磨陽子 冬尽きる光の色の断定形           希凛咲女 冬尽くや重たきことはひらかなに           緑穐律 冬尽くや元気玉なら貯めてある           紅紫あやめ ジョーカーがやたら眩しい 冬尽きた           安溶二 冬尽くやマトリョーシカはゴルバチョフ           大岡秋 象虫の跳ぶ音冬の尽きる音           曇ゆら R8.2.6 時速約五キロで冬が尽きてゆく           梅うめ子 冬尽きて二センチ深くなるこきふ           志和野紫水 冬尽きぬ雨の残り香だけの朝           横縞 盛り塩の切つ先へ雨冬尽くる           巴里乃嬬 冬尽くや裏窓の灯の卵色           平野芍薬 ハングルの街は冬尽く日曜日           鈴木麗門 冬尽きて風車の方に星ずれて           潮湖島 果樹園に風の孵りて冬去りぬ           仁和田永 冬尽くや廃線跡に海の風           柏餅二口 水といふ雪のしかばね冬終る           伊藤映雪 選挙カー選挙カー冬去る自習室           Rⅹ 金取つた親権取つた冬尽きた           江口朔太郎 『天』 冬尽くや銅色の川の底           一走人 「花瑠瑠」と書くのか冬尽くる匂ひ           一斤染乃