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漢字シリーズ『笑』

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  R7.12.19 山羊の乳たんと出る日や山笑ふ           アロイジオ 青空のなにが可笑しい捨案山子           中村くまねこ 微笑みの後から涙は出る芒           エミコ・ドラーテ 雪山に髭のみしみし笑ふかな           野野あのん 蠅二、三死んでゐさうな髭が笑ふ           爪太郎 窓に花火笑はぬ母の手を握る           上腕三頭筋 花柊うつろに笑ふ母へ白湯           凡鑽 微笑みは哀しき盾や寒の水           桃園ユキチ 微笑めば菊に浸されゆく柩           吉野川 ゆらゆらと笑草郷愁は不意に           窪田ゆふ 笑ったり泣いたりセロリブロッコリ           亀田かつおぶし 冷笑は明日の海鼠が訊くとして           えのきやで 「寄り添う」だなんて笑わせんなよ咳           丁鼻トゥエルブ 福笑淋しき顔にしか見えぬ           中村すじこ 人日やヤクルトレディー笑ひ来ぬ           西野誓光 歯科に吸ふ甘き聖夜の笑気ガス           一斤染乃 蝦蛄葉仙人掌しゆぱしゆぱ歯科の笑気ガス           西川由野 R7.12.26 山笑ふ鏡のみぎは吾のひだり           春野ぷりん 焼芋を割る焼芋を笑はせる           千夏乃ありあり 着ぶくれてをる爆笑のど真ん中           広瀬康 ジャンパーや僕と関係ない笑ひ           北野きのこ 膝掛や先生は吾を笑はない           堀雄貴 自販機の震へて笑ふ昼の月           反抗期のコアラ 思い出し笑ひをしては脱ぐ手袋           寺尾当卯 忘年会下座が笑ひすぎてゐる           もりさわ 笑納せよと退職のちやんちやんこ           小笹いのり ご笑納くださいとっときの風花です           山内彩月 冷蔵庫閉め笑っちゃうほど孤独           吉行直人 水仙や笑ひ転げる生前葬           八幡浜うさの アシカ笑む春の憂ひを餌として           平良嘉列乙 冬の月笑つた猿は進化する           風の花 小春日や猿に笑窪のない理由           恵勇 『天』 雪片に...

『短日』

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  R7.12.5 短日やラヂオは子供相談室           鈴木秋紫 短日の紅茶に沈めさみしさは           甘えび 鯖缶をぎごぎご短日の厨           朝日 センサーにまみれて短日のからだ           川名まこと 削岩機担いで短日の地下足袋           理酔蓮 短日やこんここんこと灯油売           風鮎 日短か歌売るやうに灯油売           イサク 短日に背を向け啜る饂飩かな           梨山碧 短日やまるめて運ぶ鯨幕           押見げばげば 短日や墓標鮮やかなる百基           古瀬まさあき 短日の火をてのひらの影に飼ふ           常幸龍BCAD 火葬場を掃く短日の人に会う           丁鼻トゥエルブ 短日を嫌な大人として過ごす           宵嵐 日めくりに切れ端の層日短           元野おぺら 「日短」と耳打ち嗄れ声の木々           一斤染乃 R7.12.12 好きな空あり短日の植物園           山本先生 塩パンや短日な部室のかけら           Rx 保健室しろく匂いて日短           幸の実 部屋干しは寂しい匂い日短し           春海凌 短日のバーバーカトウにドリルの子           妹のりこ 短日のロボット掃除機少し飛ぶ           杏乃みずな ファックスのなかを短日がくしゃくしゃ           凪太 短日の昼過ぎピアノ売却す           にしやまくわがた 短日や坐骨の傷の熱ごもる           星の雫 ミッキーの笑窪小暗し日短           澤村DAZZA 短日や反戦と書く段ボール           未茂李座 鉄扉より黙短日のシナゴーグ           沼野大統領 ビデオ電話もう短日の東京と           陽光樹 『天』 望郷や短日の石ずぶ濡れて           ひそか 『銀曜日』(R7.12.4 一句一遊 虎の巻より) 短日や薔薇窓に青深まりぬ           アロイジオ