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『俳句甲子園』

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  『俳句甲子園』 R4.8.19 俳句甲子園さあ追い風のマイク持て           木ぼこやしき 渾身のマイクの角度俳句甲子園           世良日守 鉢巻の結び目きよし俳句甲子園           綾竹あんどれ 挙手の手の蕾はいくつ俳句甲子園           ありあり 眼は水の明るさ俳句甲子園           すいよう 俳句甲子園聲無き聲の十七音           津島野イリス 十七は素数の王者俳句甲子園           村瀬っち 俳句甲子園この歳時記を城とする           常幸龍 BCAD 俳句甲子園堂々と立つペンケース           光峯霏々 虹なす付箋放ちに俳句甲子園           穂積天玲 捥ぎ立ての季語の香俳句甲子園           あや 乱反射の一語俳句甲子園           たかやん 右端の挙手率俳句甲子園           よしざね弓 俳句甲子園君の挙手、垂直           TBトゥエルブ 唸り来る言葉よ俳句甲子園           一斤染乃 俳句甲子園敵しなやかにしたたかに           にゃん R4.8.26 俳句甲子園大短冊は脈打ちて           安 俳句甲子園アドレナリンの単位とは           かりな 俳句甲子園赤の舌鋒白の黙           三月兎 俳句甲子園その質問はなかったな           たーとるQ 二本取られてからが俺等だ俳句甲子園           大黒とむとむ 棒立ちの母校よ俳句甲子園           古瀬まさあき 何の神に祈れば俳句甲子園           吉行直人 俳句甲子園拍手に項垂れる部長           さとけん 俳句甲子園みづの心と火のこころ           うからうから 詩は焔ゆらゆら俳句甲子園           熊の谷のまさる 俳句甲子園矢であり盾であり詩とは           加良太知 俳句甲子園詩を誓い合う肘と肘           えむさい 俳句甲子園まだ寄

『夏の果』

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  『夏の果』 R4.8.5 夏の果今風に名を付けるなら           古瀬まさあき 夏の果ゆふぐれいろの微炭酸           ありあり 夏の果熟れきつて濃き空の青           新田ダミアナ 勇気とはオリーブ色だ夏の果             里山子 みどりごはまだなつはてのみづのなか           直 夏の果帝釈天の耳豊か           澤村 DAZZA 人鳥の瞳四角し夏の果           錆田水遊 クロサイの角に傷あり夏果てぬ           やまさきゆみ 魚すべて図鑑に戻し夏終わる           さとけん 夏の果静かに戻る救急車           打楽器 夏の果最終投擲の助走           藤色葉菜 巻尺の最後は余白夏の果           朱鷺9条湯八 顔のなき版画の二人夏の果           お天気娘 分解のラッパを洗ふ夏の果           多々良海月 夏果ての手をあやまちのごと洗ふ           すいよう R4.8.12 夏の果白衣を吊るす仮眠室           樫の木 翼竜は固く吊られて夏の果           稲畑とりこ 夏果ての竜頭がうまく巻けません           げばげば 漂着の浮球に水夏の果           みいみ 夏の果艇庫の鍵の黒光り           ほろよい それまるで遺言みたい夏の果           丹波らる 洗濯機の獣の如し夏の果           藤雪陽 夏果ての雲や湯に溶くこなぐすり           ひそか 夏の果抗うつ薬は真珠色           嶋村らぴ 睡眠は死の微塵切り夏の果           乙華散 水兵の小さきハモニカ夏の果           あいむ李景 夏の果カティーサークの帆の白し           藤白真語 百の椅子軋むローマ史夏の果           小緑ふぇい 『天』 轟轟と湯を吐く夏の果の獅子           凪太   教え・・・ 「分解の